手放した/
浅野 すみれ
画用紙にピンクのクレヨンで描いていた。
好きな音がたくさん詰まっていた。
周りが全てキラキラして見えるから、
墨で塗りつぶした。
眩しすぎて、目が痛いんだもん。
もう、わたし一人でだって、歌えるんだわ。
中学生の時に来ていたジャージを着てても、
輝いて見せるわ!
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