学校/ことは
 
学校は早退届がないと帰れないらしい

鋭い目
眼鏡の奥で、光っていた

あたしは結局
学校から何時までたっても出られないらしい
身体は毎日帰る
でも心は
毎日置き去り
いつでも、いつでも
縛られて。

どれだけ帰りたいと願っても

あたしの大好きな人も
顔も見たくない人も
全てあそこにいるんだ

高校生のあたし
なんてちっぽけな

世界はあの小さな学校の中
思考の基準はその中の彼等

だからさ
逃げられないんだ

だって守られて
いるから。
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