学校/
ことは
学校は早退届がないと帰れないらしい
鋭い目
眼鏡の奥で、光っていた
あたしは結局
学校から何時までたっても出られないらしい
身体は毎日帰る
でも心は
毎日置き去り
いつでも、いつでも
縛られて。
どれだけ帰りたいと願っても
あたしの大好きな人も
顔も見たくない人も
全てあそこにいるんだ
高校生のあたし
なんてちっぽけな
世界はあの小さな学校の中
思考の基準はその中の彼等
だからさ
逃げられないんだ
だって守られて
いるから。
戻る
編
削
Point
(2)