太陽/ことは
 
あと一言
君に伝えられたら
何が変わったんだろう

泣きそうな背中を目の前にして
僕は泣けなかった

せめて僕だけでも
僕だけでも
君の太陽のように
笑っていなくちゃと
君も笑っていられるように
ずっと笑っていなくちゃと

だから、いつでも笑っていたつもり

つばめは全て知っていたんだね

『 どうしてそんなに泣きそうなんだい? 』

いつか、そんな声を聞いたような気がした

今、君は笑っているかい?
もう 僕は側にいられはしないけど
その瞳を確かめることさえできないけど
笑っているかい?

もう僕は君のために何もできないけど
もう僕が君の負担になることもないよ

今、君は笑っているかい?
今の君の
太陽はやっぱり
あの瞬間のように儚い
この空のように尊い
つばめかい?
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