太陽みたいな/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
、そういう時は前触れみたいなものがあってしかるべきだと思うのだが、彼女は微かな気配すらも見せてはくれなかった。今日になって、突然だったのだ。どうせそうなるのなら面白い事の一つでもしてやろうかと思えた。彼女の方をけっこうな時間伺いながら、一つ思いつく。
──ねえ、たまには明るくしない?
──……え?
言うとすぐ立ち上がり、おもむろに、部屋に一つしかない大きな窓のカーテンを勢いよくスライドさせ、サッシも開け放つ。もともと日の光が入ってこないところなのでそう明るくはならなかったが、部屋が真っ暗に近いほどの明るさだったので、ものすごくまぶしく感じる。
──ちょ、ちょっ……
効
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