ゲーム/松本 涼
 
もどかしいフリした
トガゲの仕草でいても

黒光りしたその目がぶれてないから
すぐに分かるよ


俯いてばかりの日中に比べて
影のない世界で君はどこへでも行ける


意地の悪いゲームに熱中してるのだとでも
君は思った?

まさか僕はいつだってその尻尾を
探してるんだ


君が描いた世界じゃどれだけ
僕の重さが軽いかだって知ってる

だけど同じことさ


ここでは君の
残像しか見えていないんだ





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