月曜日/松本 涼
 

質の悪いミストサウナで
のぼせたような月曜日

懲りない欠伸と
落ちかけるたましいの急ブレーキ


脱線してばかりの
長い夢のメトロノームに

巻き込まれた僕は
リズムが取れないまま


締め切られた
窓の向こうで何が起きてる?


交番で聞けない道の上に
佇む人を想いながら

狭い時間を開放されれば
街はもうすっかり暮れていて

雨はライスシャワーのように
重なる傘に慈しみを降らす



僕の知らない何処かへと
確かに帰る人々の呼吸


空っぽのポケットの中で
僕は生きてる



雨をよけ迎えに来たよと
もしも優しく今日が囁いても

迷い込んだのは
雨ではなく僕だ



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