年老いた心/月山一天
 
大人になんてならなくて良かった
だって私何か素晴らしい物を
わざと見逃してる様な気がするから

傷付けてほしくない
もしその日が来るなら
その時こそ
私の心が
私の心が
死んでしまうから

あぁ、私の心は何と年老いてしまったの

濡れた窓辺で腰掛けて
最後にあなたと話した時の事思い出す
お互いの腕がかすかに触れた事や
それを知っていながらお互いに動けなかった事

あぁ、私の心は何と年老いてしまったの
今はもう何も聞いてくれない
私自身の声すらも
何も感じてはくれない
私自身の痛みさえも...



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