夕焼け/
小宮
太陽は酒屋と薬屋の間に落ちてゆく
毎日毎日、同じ場所。
向かいの絨毯屋の主人が
店先に出て夕日を見ている
交差点でとおりゃんせが
弱弱しく流れる
売れ残りの飴をなめながら
お茶の香りをかいでいた
町が、あかい。
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