沈黙と怒り/小林レント讃4/渡邉建志
止の瞬間に「電線から/大きな水の球が落ちてきて/頭のてっぺんで/はじけ」る、だろう。永遠を凍らせたような一瞬について。
ただ(short silence)それだけ(long silence) 冬のはじめの風が/通っていった後の
音楽について。
僕の詩の言葉は
何の役にも立たずに
じっと傍に座り込むだけ
僕の死の言葉は
何の役にも立たずに
じっと沈んでゆくだけ
雨に
くりかえしはリズムを産むが、そのくりかえしをすこし崩すことこそ曖昧な意味スペクトルやその美しさを産むのだろう。対比ともいえるのかもしれない。たとえば崖をのぼる水の「6.
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