心だけは羽ばたけ/炭本 樹宏
 
 文字と言う道具を使って
 見も知らない 人に
 メッセージが送られる

 人それぞれの ステージで
 それは いろんな色に変わっていく

 変わらないもの
 永遠に続くもの

 はかない命も
 形を変え 約束の丘に向かっている

 僕達の知らない所で
 僕達の人生は作られていく

 不満 不安 被害妄想 
 希望 安心 快楽

 時代の風に 翻弄されながら
 あの時の約束を 守ろうと
 人は朝と夜の間を
 じたばた 飛びまわる

 月にいる ウサギのように
 月日の餅を ペッタン ペッタン

 上空高く飛ぶ鳥たちは
 まるで 毎日が夢物語

 しがらみにくくり付けられても
 心だけは 自由に羽ばたいていたいな



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