因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
 
の不思議な会話。会話よりちょっとだけ踏ん張ったものが詩になるのかもしれない、と言っていた人がいた。ここではたとえば

蝶よ 消えゆくときはせめて
仄かに浮かぶ霧へ
はっきりとした羽ばたきを
ぼくに 見せよ

が踏ん張って、でも「レント氏作」と言う感じで、好きだ。「ぼくに 見せよ」。



■木を叩く http://www.rondz.com/poem/poet/7/pslg6352.html#6352

この詩の木魚感がたまらない。ぽくぽく感。
{引用=
木を叩き
木を叩き
木を叩く
暑い昼間

犬の散歩
犬の足跡
飼い主を
引き摺る
引きちぎ
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