わたしが詩を書かなくなったとき/umineko
 
わたしが詩を書かなくなったとき 
どんな空が 
わたしを迎えてくれるだろう 
わたしが詩を書かなくなったとき 
すべてのことばは 
わたしを許してくれるだろうか 
わたしが 
終わるより先に 
きっとわたしの詩は終わる 
そんなとき 
わたしはそっとつぶやくだろう 
結局 
何も変わらなかった、 
と 
中学生の頃 
水泳大会に出たことがある 
その頃 
授業はひたすらスパルタで 
全学年集めて 
とにかくみんな 泳ぐ 泳ぐ 泳ぎ切る 
わたしは当時泳げなかった 
だから 
歩いたよ 
25メートルのプールを 
とぼと
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)