夢ごこちの昼下がり/炭本 樹宏
 
 重い体をひきずって
 約束どおり
 旅にでよう

 穏やかな風がふき
 暖かな日差しを浴びて
 一人で旅にでよう

 しがらみを全部
 ごみ箱に捨てて
 遠くまで飛べる翼をつけて
 空高く舞いあがろう

 透き通る空
 爽やかな気分

 夢がつまった宝箱を
 懐に抱えて
 鳥達と戯れよう

 こんな妄想が
 浮かんで消える
 ささやかな秋の昼下がり




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