飛光/ワタナbシンゴ
 
います。恥ずかしさでわたしの突起は一回りも肥大
してしまいました。あなたは来ません。苦しいので
す。苦しいの。だからこの夜、自分で吹きました。
見知らぬ男が突然わたしのからだを眺め回しました。
うれしかった。塊をふかしながら揺れていました。
遠くで祭囃子が聴こえてきて、わたしはたくさんの
ひとの襞を摘み、分厚い恥辱はうねうね曲がりだし、
自分の指を深く深く、何度も何度も突き立てました。
鮮やかな血が、大地に溢れ出し、大きな河となり、
うねりを上げて世界は突然暴力も劈いてしまうの、
だから、わたし、わたしのからだ、すべての流れが
出会うところで、あなたの棘を摘み、わたしのかた
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