たたずんでいる/
炭本 樹宏
絡まった糸を ほどこうと
深夜の疎水沿いを 静かに歩いた
流れていたのは川
流れていたのは星
流れていたのは時
流れていたのは涙
流されていたのは 僕
見上げたのは 銀河
この星に生まれてきたことを確認
朝焼けの公園でベンチに座る
少しづつ 糸が解けていく
自動販売機で缶コーヒーを買う
おつりが余計に出てきた
ふと さっきまで 神様がたたずんでいたような気 がした
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