日の出/服部 剛
 
食い込ませ
仮面も剥(は)がせましょう

駅の構内を無言地蔵の足音で今朝も行く企業戦士達
腕章には萎(しお)れた日の丸

夜の屋台で熱燗一杯
ふところ寒い身暖める
春には夜桜の下 みんなで笑えたら いいなぁ

病に冒(おか)された地球に似た
濁った青さの魂に
ひかりの種ひとつぶ あふれゆくように ・・・・・

大和の朝日が
ふたたび 水平線から 昇るのを
僕等乗る小船から 仰ぎ見ることができますように ・・・・・

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