眠ってしまえばいい/たりぽん(大理 奔)
、何かの死と切り離せないのに
繋いだ手にかいたあの汗のような言葉が
危うく関係を絶とうとする
言葉が信じられないからといって
体を交えるわけではなく
今に残す存在の理由を
誰もが求める理の時間
血を見なければ信じられない生など
ただの物質的な信仰心で
誰かを傷つけたときに流れる涙が
胸に流れるいのち
流脈はコトリコトリと
時計のない太古から
水の流れを刻んでいるので
すべての時計の同期する夢を見ながら
眠ってしまえばいい
こんな夜は、歯を食いしばって
眠ってしまえばいい
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