きょうも空を見上げてあるく/
八月のさかな
ずっとずっと遠くまで
届かないものを追いかける
そういうひとを見上げながら
足元の土を均してきょうもあるく
届かないことを知らない彼らは
知っているわたしよりすこし滑稽で
そのくせとても
輝いていて
知っているのに見上げてしまうわたし
見上げたって走ろうとはできないわたし
できない、のでなく しない わたし
そういう自分をみつめながら
足元の土を均してきょうもあるく
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