空を見て。/近衛天涯
 
瞳に映る星は 寒く
照り返す陽は 蒼い

…ここは何処だろう…

見渡す限り 大地はひび割れ
乾いた風に 朱く滲む

…きみは何処だろう…

つい今まで
傍らに君の温度を感じていたはずなのに
見渡す限り 雲は低く垂れ込め
君は何処にも居ない

彼方にも 此方にも


『孤独』を絵に描いたなら
こんな風景だろうか


空を見て 想う。

君の孤独が 見える気がした。
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