小鳥語/瓜田タカヤ
知らない鳥がさえずる日々
それはまったく猥雑に響き
混雑する津軽の店内に
どうでもよい配置をさらしていた。
昼間、
どんぶりを積んで厨房へ持って行くときに
滑って転んだ。
白いどんぶりは、床と接触し、砕けた。
俺は無表情で、仕事を続け、妹やパートのおばさんが
大丈夫?とか聞きながら、割れたどんぶりを片づけた。
脇腹を作業台に打ち付けていた。
手のひらで押さえて暖めた。
肋骨の一本でも折れりゃよかったんのになあ。
太陽の黒点。
とジットリと思いながら
触ってもぬるぬるであるネクストドアのノブを
力無く触る。
視界内の空気は常に認識できる
それは
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