ハッピーエンドは53秒で終わる/無知アコ
 
紡いだ腕は汚く、天秤に脆かった。
期待外れの罵倒と、それに対する感情は平等。
「それでも」の優しさに負ける。
拙い言葉を並べ上手く伝えられるなら、
次に出てくる嗚咽は紛れもなく偽物で。

傷跡を舐めるのは夢でも自分自身だ。
そんな滑稽な格好を見ているのはいつも君であってほしい。

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