思いつくまま無色の色は/
無知アコ
指折り数えた季節はもうとっくに過ぎた。
チョコレートのため息は雨を降らせ、
相変わらずのあたしは空ばかり見つめている。
窓は何を見つめても景色しか写さない。
外は晴れていたのに。
煙草の煙で曇った部屋は一向に黄色く染めるばかり。
あなたに近づく涙は気づけばいつも偽者だった。
ゴメンナサイ。
触れた唇は唾液と絡まってほしかったの。
空には青。ひこうきぐもはすぐ消えた。
「もうちょっと一緒にいて」
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