恥ずかしさ/小鳥遊儚
 
吐き出した 恥ずかしさ
投げ付けた 恥ずかしさ

まるで貴女の乳房を吸ったような
あの 恥ずかしさ

僕は
「いつの間にか」
という言葉を

今朝 知りました


えぐりだした 恥ずかしさ
演じ装おう  恥ずかしさ

まるで貴女の子守唄を強要する
あの 恥ずかしさ

僕は
指しゃぶりの
赤子のフリして

貴女を 愛しています



恥ずかしさは
時を経るごとに
ますます此の身に募り

貴女の妖艶な子守唄は
あの子の毛布のように
もう身体に染付いていて

万華鏡のように美しい
鉄錆のように儚気な
その子守唄を真似てみる


[次のページ]
戻る   Point(2)