伝えられし願い/ノクターン
 
祖母から母へ
母から私へ
結婚前に伝えられた言葉

「女として幸せになりなさいね。
    (私には得られなかったから)」

母はそれはどんなものかを考え
母なりに何だったかを見つけ
母もまた満たされずに私に願ったようだ。

かくいう私は・・・・(謎)

私は娘が結婚する時には
何を思うのだろう

人は何を
どんな幸せを願われているのかしら

想われる願いは
時に重たい石のようだけれど
その石でしっかり踏ん張れる時もあるのだと思う

投げ出したくなった時
逃げ出したくなった時
途方にくれた時

それでも 
もう少し頑張ってみようと
頑張れるんじゃないかと
思えるから

母さん
「女として」 って
わざわざつけた理由は何だったのだろうね
それがわかる時
母さんの事をもう少し深く知れるような気がします。
戻る   Point(2)