真正面で勝負するんだ/
Ree.
いつも彼の瞳の端ばかりに存在していた自分
ひとりよがり、とか
ひとりぼっち、とか
わたしなんか、とか
そんな言葉ばかり心は発していた。
将来的には、とか
憶測ではありますが、とか
僭越ではございますが、とか。
祭り上げられて 踊らされて
いつのまにか見失いそうになっていた。
彼の真直ぐは私。
私の真直ぐは彼。
だから今日も瞳の端で彼を追う。
真正面だと知ったこの瞬間から
私は、今
いい加減なあいつの
真正面で勝負するんだ。
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