いつかへとつづくあゆみ/
服部 剛
君はこれから紡(つむ)いでゆく
やがて道の向こうから
「挫折」
という巨大な文字が迫ってきても
打ちのめされた夜の淵からゆっくりと起き上がる君は
人知れず唇を結んで奥歯を噛み締め
全ての矛盾を笑い飛ばしながら
地響きのする文字の下をくぐり抜けて
明日の舞台を目指して突き進んでゆくだろう
いつか
世界にひとつの花園を封じ込めた
万華鏡のタペストリーを
大空に広げる日のために
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