雫/
蜜
曇った窓の水滴
悲しそうだから
笑って欲しくて
指でなぞってみた
表面張力の君の笑顔は
もうこれ以上
笑っているのが
つらそうで
張り詰めた思いが
寄り集まって
耐えられずに
一つの雫となってこぼれ落ちた
君が涙を流すところ
見守る僕を 真っ直ぐに見据えて
最後まで心を開いてくれはしなかったが
窓の向こうの景色を 見せてくれた
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