砂塵の心/kw
 
凍結した配水管から垂れ流される
泥土のように
感情が流露する
やがて小さな川を足元に描き
虚しさに乾いた土へと吸い込まれる

誰の胸を潤すことはなく
一時的な慈愛は消えて
残るのは空振りの虚無感

迷惑の掛からない愛し方を教えてくれ
神よ
貴方の両腕に抱かれる人は皆幸福に満ちていて
僕の抱いた人は辛い顔を残し乖離するのは何故

人と交わろうとするこの心は欲望の塊か
ならば乾かして干からびさせて
粉々に打ち砕いておくれ
孤独を愛せば産まれる笑顔があるのなら
この命の価値ば余りにも安い
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