多分純情/無知アコ
 
黙りきった空間を開放したのは多分君のほうで、
そのあとのことといえば、
散らかし放題の部屋と割れたグラスとその他諸々。
罵りあいの一部分を切り取るとするならば
多分、僕は君を愛しているんだ
それだけ
あぁ、それだけ
それでも多分、君はもうこの空間には帰ってこないだろう。
そう
全ては自意識過剰すぎた僕が悪いんだろう。
妄想で与えられた愛と
妄想で育んだ絆と
それはすべて
妄想で終わったんだろう。
そういうことにしとけば
きっと
あぁもう
悲しさというのはなぜこんなにも
厄介なのかな。
やさしいきもちわるいいごこちわるい
でも
あいしているよ

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