スパゲッティー、コーヒー、アイスクリームカフェ/チャオ
 
する。
「アルバイト変えなきゃ夏は遊べないかも。」

昨日の看護婦が小さな子供連れてくる午後8時。ご自慢の料理を暗記したシェフは、今日のお薦めを大きな声で朗読した。
さっそく、完璧に整えられた大きな机に案内する。
「せっかくだけど・・・」看護婦は店長にすまなそうに言う。
看護婦が無言で訴えるその目線の先、小さな小さな子供の足。
「ああなるほど」店長は大きな声でハッピーバースデーを歌う。シェフも一緒に歌う。
看護婦は仕方なくその席に座る。ちょっと苦笑い。
小さな子供もその席に座る。地面に足が届かない。テーブルに手が届かない。
メニューを持ってきた店長。素敵な笑顔。素敵な言葉遣い。
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