ギャンブル落ち武者/チャオ
 
、攻めて、攻めて美しく散りたいと言うのが気持ちだろう。だが、僕が生きている限り、僕の麻雀は死なない。つまり散ることなんかない。何てことだ、僕は無様な負けをあと何度繰り返すのだろう。散るゆく定めの麻雀などない。常に、勝利を目指し駆け引きをするしかない。どこで?それは僕自身の運と相談しあうしかない。
そういえば、大花火が好きだった僕。二万円さえあれば必ず勝てた僕。二万円つっこんで、二万五百円出して喜んでいた僕。それが僕のギャンブルの姿勢なのかもしれない。常勝を見つけ出すこと。
僕は敗北の冷たい空気を吸い込み、今度から八割染め手でいこうと思う。それが、僕の常勝の掟になればいい。絶対に負けたくない。負けない気持ちで負けるのは、本当に悔しい。朝なんてなくなればいいと思ってしまう。けど、朝の風を少し浴びれば、仕方ない。悔しいほどさわやかだから、僕はジャン卓のマットの上、うつ臥して寝てしまおうかと思う。麻雀の神様が僕にゴットハンドを与えてくださるように!
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