ひとに/高橋良幸
 
ひとにうたがあって、よかったとおもいました
ときにことばは かざられたまま
だれかのかびんでしおれていたので

うたはたとえば、いりくんだようみゃくを
ながれるかたちをして
となりにさいた、ちがうなまえの
きもちをしることができました

ひとはかのようにうたっていました
むかしてあらいをしていたふくを、
いまきかいにまかせていても

ひとはこのようにうたっています
むかしインクでかいていたてがみを、
いまきかいにまかせていても

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