LGBTIQの詩人たちの英詩翻訳 しょの5/田中宏輔2
まれた。しかし、黄金の仔牛への
崇拝も、ノアの洪水も避けられた。出エジプトもなく、
イナゴの襲来も、イエス・キリストの冠のいばらも、磔も、復活もなかった。
神はすっかりお休みになられて、天地創造の第七日目が永遠につづいた。
ただそこには、いにしえの蛇が残っていた。実のならない木にのぼって
とぐろを巻いていた。しかし、神のご意志のままに、蛇はそこで固まって動けなかった、
アダムとアダムの喉のなかで。
そして、それこそは、人間の持つ欲望そのものであった。
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