文学的成熟度/おまる
詩の読解については、ひとつには文学的成熟度(literature maturity)「LM」が問われると思う。
LMはたんなる感性の問題を超え、複雑な概念であるが、知識量、文化資本、人生の経験値、文才、社会的属性、等の関数で構成されている。書き手のLMと読み手のLMとが一致している場合がもっとも幸福である。書き手のLMと読み手のLMとが不一致の場合はその逆である。ちょうどセックスの関係に似る。首尾よくセックスが成就された場合は批評が成立する。
男性批評家がしばしば女性詩人、とりわけ「若い人妻」の作品を論じたがるのは、彼女たちの持つ「生活のリアリティ」と「揺らぎ」が混在するLMを、自らの
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