小説の習作 原稿用紙五頁 #06/田中教平
 
テレビに絶望の念をちらと持ったのか思いかえしてみた。
 そんなに遠くではないが、タレントが不祥事を起こしたときだろうか。タレント事務所が不祥事を起こしたときだろうか。コロナの時期だっただろうか。もう忘れてしまった。
 ともかく、テレビとユウスケ、カナの生活に接点が無かった。それでも辛うじて、ニュースは観るようにしていた。衆議院選挙で自民党が大勝したという。高市総理の信任が争点であるから、人気があれば勝てる選挙であった。また、高市氏は討論番組を欠席する事で、従来の選挙の闘い方を変えてしまった。野党に意地悪な質問をされて、しどろもどろになる姿を観たい人は実は少ないだろう。その大衆の欲求を突いた。裏
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