ハーブの国の女王さま/そらの珊瑚
 
よもぎが「ハーブの女王」とよばれている、と小耳にはさんだ
わたしにとってよもぎといえばよもぎ餅
口のなかでふわっと清涼に香り
みどりの色も美しい
古くからはもぐさとしてお灸になったり
浴槽に浮かべてみるのも幸せな光景だ

そんなすてきな葉っぱが
春になればあちこちの地面から顔を出す地球の不思議
ほとんどの人がそれを
ありきたりな草だともう見向きもしないとしても

だからといって女王様はお怒りもせず
民のためにただひたすらにその身を捧げます


小さな女の子がよもぎの新芽を摘んでいる
 「つんでもつんでもおわらないね、おばあちゃん」
 無限におもえて
 けれどいつかはいなくなる
 

 

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