酔いどれ/花形新次
 
ゆらゆら
揺られて
心地良いのは
今だけだ

明日になれば
酷い二日酔いに
苦しむのだから

それでも
忘れたいことが
山のようにあって
飲まずには
いられない

路地裏のバーで
ピアノの音に
耳を傾け
ただゆらゆらと
揺れている

その時だけ
すべての束縛から
自由になれる
気がするから

ああ、何でもいい
強い酒を下さい
そして少しのクスリを

記憶が遠のいていく
ずっと遠くの方へ
きみの待つ
ずっと過去の方へ

何故あんなにも
苛立っていたのか

他の誰かと
比べていたからか

つまんない
本当にどうでもいい
つまんないことだ

ああ、何でもいい
強い酒を下さい
そして少しのクスリを
僕に下さい
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