【批評ギルド】『世界』 ハイネケン/Monk
 
んとなく自分攻撃に思えた。うつくしい言
葉を残したのは「俺」自身ではないか。

> あれは悲しみで、あれは俺じゃない

悲しみを伝えるための言葉であり、「俺」を伝えるための言葉ではなかった。
やはり後悔だ。数十分前にこの部屋から出て行った相手に対して告げた悲しみ
の言葉に対する後悔だと思った。伝えたかったのはそんなことではない。

なかったことにすれば良いのだが、そういうズルさはここでは描かれない。あ
る意味、真摯であり、ある意味、若い。太陽と同じくらい熱い。爆発するはず
もない世界を爆発させるくらい熱い。乱暴であり、正直であり、短絡的であり、
真剣だ。

うつく
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