咲子?/たま
れているが、仮にあなたが咲子の漢和辞典をひらいたとしても、この文章を読むことはまずないだろう。しかし、むしへんの爬虫類や昆虫類は予見できても、貝類には気づかない。だからこの文章を読むことで、貝類もそのむしへんの仲間であることを意識できることになる。
部首の名称や意味を知ることは、漢字を覚えることの近道であるはずなのに、わたしたちは部首の意味はもちろんのこと、読み方さえろくに知らないまま生きて来たといえないだろうか。このわたし自身も、知らないままに生きたひとりであることはまちがいないが、知らないままに生きた理由をいま問えば、なんとなく、青緑色した古代人の皮膚にたどり着くような気がする。
つま
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