咲子?/たま
子のおもい描くイメージが含まれているはずで、そのイメージを共有しなければ、イメージの着地点、つまり、咲子の求める答えにたどり着くことはできなかった。
「口がなかったらキスができないとか……ね? ハズレた?」
着地点にたどり着けないときは、そんなふうにして誤魔化してみたが、わたしにとってもっとも大切な行動は、咲子が放つことばの、色や、かたちや、体温を共有することだった。
「ん、……それも正解かもしれないけど、ね、ここよ。あたしの名前はここにあるの……」
あどけない笑みを浮かべて咲子は、漢和辞典をひらいて見せてくれた。
くちへんの親字がならぶ二五三頁をひらくと、四段目に、【咲】の親
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