咲子?/たま
咲子 前書き
この小説は、二〇一二年から四年余りかけて書いたもので、原稿用紙枚数で二五〇枚余りあります。物語の内容は、行方不明者となった恋人を探し求める男の話しなので、恋愛小説であることは確かですが、ヒロインの咲子は物語後半にはほとんど登場しません。男の名前は六男といいますが、咲子は(ショウコ)、六男は(リクオ)と読みます。ショウコもリクオも馴染みのない読み方ですが、その秘密は物語のなかにあります。
物語の語り手は六男、つまりポピュラーな一人称となっていますが、舞台は二〇一一年前後の東京または三宅島になります。この物語のテーマは、おそらく『海』だったのだといまになって思いますが
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