なんたらかんたら/後期
 
たらかんたらがなんたらかんたらしておりまして、結果として、なんたらかんたらになります」
視聴率は爆発的に伸びた。誰も内容を理解しないから、誰も反論できなかったのだ。

ついには、私自身が「なんたらかんたら」そのものではないか、という疑念が生じた。名前を呼ばれても、返事をするときには「はい、なんたらかんたらです」と答えている。戸籍を確認すると、氏名欄には確かに「なんたらかんたら」と記されていた。訂正しようとしたが、訂正理由を書く欄にも「なんたらかんたら」としか書けなかった。

こうして世の中は、完全になんたらかんたらになった。
意味は消えたが、不便はなかった。
不便がないので、問題もな
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