映画『Cloud/クラウド』は日活アクションの系譜を継ぐか?/中田満帆
 
たかれた男、ネットの見知らぬひとびとが吉井を狙って、ついには拉致・監禁してしまう。男たちはかれを処刑し、そのさまを撮影・公開しようとしている。そのいっぽう、吉井にかつて雇われていたアシスタントの青年・佐野は拳銃を手に入れ、GPSを頼りに吉井を助けにゆく。そして廃工場のなかで銃撃戦が始まる。
 ここに来てやっとこの映画に馴れて来たわたしは身を乗り出すように観ていた。野暮ったく、スタイリッシュでもない銃撃戦が往時の日活アクションのように感じられたからだ。銃の一発一発が重い。銃の素人たちがなんとか生き残ろうと戦っているさまがよくわかる。佐野に助けられた吉井はみずからも銃を持ち、戦いに挑んでゆく。この映
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