手の内の手の内/
弥生陽
嵐はその温かさの周りで漂う愚痴と怒りの賛美
いとけなく歩行の繰り返しは静かに動き回る
一日を試す内にすべからく悲哀から逃れようとする兎
愛は超えなければならなかった嘘だ
同士の故郷なんてその原因もまるで分かってしまうのが大人
紫陽花から生まれる喜びは少年の頃の最もその最中だった日の匂いがする
こんな窓から差し込む光も何か疑わしく感じる今頃になって
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