きゃしゃなだけのドーブツ/百富(ももとみ)
 
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 均一空間は、いい。マクドナルドにいると、全員マクドナルドになっている。自意識も夢心地も千差万別のフライドポテトみたいなものだけど、どんぐりのせいくらべだ。



 ポテトフライを連続で、おくちに運ぶような作業は淡々とタンバリンをたたくことと似ている。ルールブックがないと、ぼくは自分を定められない。



 アニメーションがすきな子どものぼくへと、なにが面白いのだといって、お隣りでチチはだめだしを続けた。スピーカーでながれる音楽は、いつでもチチの好むものでなければならないようだった。



 実家に置いてきた迷いごとから花の芽を摘みたいこともある。


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