世界が不安定を書き変えたんだ/弥生陽
あんなにも
大きなもどかしさがあって
こんな不幸な人間は
自分以外にあんまいないだろうと
あの日言ってたはず
しかし
それはずっと生きてるうちに見えなくなった
こんなにも小さなもどかしさに変わったから
と言いつつも
はたしてそうだろうか
確かに小さくは自分自身感じる
だが小さくなっているだろうか
むしろあの頃より随分とまた不幸になってもいやしないか
それもまた見えなくなった
そしてまた、こんなにも幸せな人間は
自分以外にあんまいないと言いだすようになった
ところが、あの日の自分だったらとても耐えられない
異常性から見える最大の不幸のようなものもつきまとう
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