愛と病気/杉原詠二(黒髪)
 

くすぐりの中で
触れてきた愛もあったけれど
本当の
壊れそうな命への愛を
私は自分自身にも
向けられることもあるのだ
むしろその人が
すべての生命に愛を与えているのだと
知った

そして私は待っている
病気を治しながら
病気が治ったとききっと――
私の隣に
愛し合う人と
いっしょにいるときが
くるはずだ

愛する人と別れなければならない苦しみ?
馬鹿上等
別れが怖いからと
愛することを恐れるような人間に
なるはずがない

私は
私の気持ちに
自分でしっかり
ケジメをつけるのだ

そして今までいっかいも持ったことのない
愛の関係を
この手で持つ
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