二極遷移/杉原詠二(黒髪)
もう間もない
あなたよ私を迎えに来て
私が生の頂点に達するときに
私は病気が治る
部屋の中で息を繰り返す
駆け巡る思いは
駿馬のように
見たこともない平原で
あなたと駆けたい
やや抑えて言えば
私はあなたと話したい
それが最低限
私にできること
今はそれだけで
十分だから
野望希望は
太平洋よりも広いが
寒い季節に
寒風ふくように
私の命が
ブルブルと震えている
喜びと寒さに
希望と可能性に
ふたつの遷移状態の間を
ジャンプしながら
笑っている
夢が笑っている
なぜ笑っているの
私を置き去りにして
夢は先に行ってしまう
私を置いて
あなただけが迎えてくれる
きっとわたしを迎えてくれる
夢から醒めたわたしを
この手にある現実の中で
迎えてくれる
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