左手薬指/杉原詠二(黒髪)
 
愛を進めるために
ダイヤモンドを買わなければ
生まれた時から
左手の薬指に
はめることの決まっていたダイヤモンド

愛が輝いて
ダイヤモンドを光らせる
私の右手に
持った傘で
太陽をさえぎる

まだ確かじゃない戦局
からめ手からせめて
補給路を断つ

悲しさを感じながら
光の方を見る
愛が押し寄せてくる
私の手に
握ったダイヤモンド
戻る   Point(3)