回顧録/這 いずる
 

「木製ってガタガタして面白い」
私たちは毎日通話して
気付けなくて
私は君が好きだった

私は君たちが好きだった

一緒にゲームをしようとして
スイッチが届いて
最近具合が悪いのかな、と思って
最近連絡来ないなって思って
一緒にゲームできるよ、って
送ったラインの返事が
家族からの報告だった

龍に憧れた 君の
龍として上って行った君の
空にかけていく
君の
きみの

それは
それは
そうやって回顧するのは
私から消えたのだから
私がなんと言って君を思い出しても
貶しても
君には関係のないことに
なってしまった
なってしまったんだ

会いたい気持ちは薄れて
新鮮な気持ちで悲しくなれない
私は君の価値をなくした
なくなっていくのは
君たちが若いまま
私が歳をとって
だろうなって


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